奈良市補聴器出張訪問店 メールマガジン第1号<2014年2/22発行アーカイブ>
※前号はこちらで読めます。
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<今週のお題>
1、「補聴器業界の裏側」~自身の過去の経験から補聴器業界を振り返る~
2、「補聴器の金額(価格)に関する話題」
3、 補聴器ユーザーへのおすすめ番組は?
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【1、補聴器業界の裏側 ~自身の経験を振り返る~】
「この業界も、クレーム多いよ」
「ゆっくり休憩するのは、死ぬときだな。」
14年前、補聴器メーカーの社長面談の際言われた、 この2つの言葉が今も忘れら
れません。 当時は、まさか、そんな補聴器の業界で14年もの間にわたって、仕事が
できるとは思ってもみませんでした。
大学卒業後、旅行会社に就職した私は、夢にまで描いた海外旅行の 添乗員の経験を 入社わずか2ヶ月で実現。(実は、何せ、私自身2度目の海外旅行だったのですが苦
笑。) 社会人デビューも、まず、順調な滑りだしを迎えたのですが。。。
新婚旅行など、思い出に残る旅のお手伝いをさ せていただき、 有意義な仕事であ
ると実感することも多かったのですが、 飛行機やホテルのオーバーブック(ある程度
のキャンセルを見込んで 定員よりもやや多くのOK回答をする)等、自社ではコントロ
ールできない問題も多く、 いつしか自社で製品開発販売まで行うメーカーへの憧れが
生じはじめてました。
転機は、1999年のある日、新聞の求人広告で「補聴器メーカー営業部員募集」の文字
を見つけた時。 社長面接の際に、志望動機を尋ねられたのですが、 補聴器ユーザーで
もあった祖父に関する話題を取り上げ 「祖父の補聴器がピーピーなっていてあまり聞こ
えていない」 「身近な所から、聞こえない問題を解決したい」と。 それを聞くや、前述
の社長 「それは、うちの補聴器じゃないな。」と自信満々な回答。 後で調べると、実は
そのメーカーの製品だったという笑えないエピソード。 (同じメーカーでも、性能差
があったんです!)
続けて、その社長「君のそのカスレタ声では、難聴者には聴こえにくいのでは?」 と
小学校から変わらぬハスキーボイスを揶揄される一幕も。 「私の声が聞こえるようにな
れば、補聴器の効果があるということですよ といいます。」と。この答えがよかったの
かわかりませんが、即入社が決定。 期待感一杯で、新しいこの補聴器業界に転身しま
した。
決して、不安がなかったわけではありません。
冒頭の社長の二言が、常に頭によぎります。
「クレームが多い業界」
「ゆっくりするときは死ぬとき」
入社が決まったのは年末でしたので、年明けからの出社が楽しみであり、 ドキドキ
もあり。。。 入社前に送られてきたテキストを見ると、「耳の型をとる」、との一文
が。 てっきり機械だけを触るものと理解していたことが、そうではないことを 後から
知りました。。。「自分にもできるのだろうか?」 次回に続きます。
【2、補聴器の金額(価格)に関する話題】
補聴器の話をするとき、決まって話題に出るものがありますね。
・電話問い合わせの際、
・店頭で発せられるのお客様の最初の第一声、
・初対面で私が「補聴器販売店を営んでます」と自己紹介する際、
決まって出る話題・・・答えはズバリ、 「 いくらぐらいするの? 」
確かに、補聴器の情報があまり外に出ていないとはいえ、 他の質問があっていいも
のなのですが。。。
これについては、「単に、共通の話題がないだけ」だと考えます。 本当に価格をご存
知ない方もありますが、 補聴器のことがわからず、何を話してよいのか、といったこ
とも多いのでは?と。 補聴器の価格は、片耳4万円から40万円まで幅は広いです。 (業界の小売店ベースの平均価格が片耳11万から12万円前後 )
ここで販売店側考える価格について本音を書いてみたいと思います。
10万円以内(着けること優先なら)
10ー15万円(オーダーメイドならこの価格帯から)
16ー22万(安心して薦めやすい機種モデル)
23ー30万(購入後に細かい要望にも対応できる)
30万円以上(これでダメなら。。。)
直感的に言うと、こんな印象を持っている販売店担当者が大半かと。
そして、お客様の要望を確認しながら、どの枠の中に入るか、 補聴器をチョイスし
て行きます。 どのメーカーにするか? お客様からの強い要望がなければ、 自店の得意
なメーカー、 価格的に丁度当てはまるメーカーへのチョイスとなります。
余談ですが、他の業界にある人気ランキング。 実際のところ、公平な目で補聴器の
人気ランキングをつけることは 難しいです。
・販売店側からみたら、自店内で安心して薦められる機種、
・メーカーから見た場合は、最新機種&売りたい機種
が表に出てくることが多いです。 書籍や楽曲のように、第3者機関が公平にカウント するわけではないので、 偏りがあると思って良いでしょう。
【3、補聴器ユーザーへのおすすめ番組は?】
■NHKニュース番組 (テレビ)
■
NHKラジオ深夜便
■
NHKラジオドラマ
いずれもNHK番組です。会話が決まったペースである点、外野のノイズが少ない点が
お勧めの理由です。(民放にありがちな、早口、バックミュージックが大きすぎない
番組が特徴)
ラジオ深夜便は、ゲストがビッグである点。年齢層も幅広く、年配の方も喜ばれる
ゲスト多し (しばらくすると過去の放送分がアップロードされるので、ラジオを聴い
た方も、聞き取りの復習練習が可能)
ラジオドラマは、聞こえる聞こえない以上に、背景の音を想像する楽しみもありま
すね。 ※聞き取りの練習は、余分なノイズが無い中で練習するのがポイントです。
※前号はこちらで読めます。
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