さて、本日は、
【 補聴器は、テレビを観るときだけに使うものですか? 】
ドイツの補聴器メーカー勤務の12年間のうち、様々な経験をしてまいりました。
今回はそのうちの1つ、
『 テレビ調整、4時間事件 』 から。
入社して、2年目くらいの頃、販売店の方に呼ばれて、お客様のご自宅へ行きました。
そのご自宅は、家業を営んでおられる4人家族のご家庭。
訪問して暫くしているうちに、なんか、異様な雰囲気だな?と気付いた点がありました。
そのご家庭、 『 全く会話が行われる気配がない 』 のです。
我々がお伺いしても、無視。 ご本人(80歳)が話しかけても無視。
話しても聞き取れないから、こうなったのかな??? 本当に、全くの無関心なのです。
結局、
テレビドラマが聞き取れないとのことで、4時間以上にわたって延々と調整 をしたのですが、
聞こえの限界(言葉の聞き取り能力の低下)があり、スカッと改善、とまでは至りませんでした。
この一件を通じて、思ったことがあります。
会話がないから、テレビだけが楽しみになってしまったのでないだろうか?
本来、会話があれば、テレビだけに留まらず、もっと楽しい1日になるのではないだろうか?
と。
補聴器は、あくまでも、会話主体に開発されています。
(※最近は、テレビ音声の信号を無線で飛ばす機能持ったものも登場。)
正面で話す、ゆっくり話す、口を大きく開けて話すを併用すれば、補聴器をしてないときと比べて、改善することが可能です。
本日の 【 本当に補聴器は、テレビを観る時だけですか? 】は、以上です。
関わる人々を、補聴器を通じて、よりハッピーに!
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