さて、本日の【 忘れられない、小学校6年生の補聴器 】
入社して、3年目の頃のお話です。
兼業店(メガネ店)での" 補聴器相談会 "での一コマです。
お店の担当者の知り合いの方が、小学校6年生になる子供さんとご来店。
『 最近、特に、子供が聞こえにくくて。
本人も授業をうける時に困っている 』
『 なんか、良い補聴器はないですか? 』
こういう事例の場合、私のモットーは、" 販売しない! "です。
何故か?
子供さんの場合、聴力、耳の形、順応性含め、短期間の間に、変化が激しいから、が理由です。
と、いいますのも、大人のケース以上に、定期的フォローアップが必要になってくるからです。
もっといいますと、
販売店に対応力がないと、あとあと、お客様にご迷惑をおかけすることになる・・・のがその理由。
このケースも、丁重にお断りしました。しかしながら、お母様から
『 どうして、販売してくれないのですか? 』
『 どのお店に行っても、同じようなこと言われて、対応してもらえない 』
販売店の方から事情を説明してもらっても、ご納得いただけません。
根負けした私は、
『 一度、聞くだけ聞いてみますか? 』と、デジタル補聴器(当時の入門機種)をご試聴いただきました。
すると、小6の息子さん
『 めっちゃ聞こえる・・・』と笑顔で感想を述べます。
この子供さん、
先天的に、会話の周波数帯のお聞こえが低下。聴力レベルは、中度から高度の聞こえにくさです。
※既成の耳あな式を使われていましたが、物足りなさがあり。
※ご希望の条件は、目立たない、超小型の耳あな式。 いまでこそ、小型でハイパワーの補聴器がありましたが、 今から9年前のこと。なかなか適した機種がない・・・
※加えて、そのお店、デジタル補聴器の高性能版を 扱える環境にありませんでした。(パソコンセットが無い状況)
まず、お客様に、扱える補聴器の説明と、メリットだけでなく、デメリットを説明。それでもよろしければ・・・と。
結果、
購入されることになりました。お客様が帰られたあと、
販売店の方にも、『 いつも以上に慎重に対応していかないとダメです 』 と詳しく説明を行い、納品に備えます。
さて、気になる続きは
・・・また明日!
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